パラノマサイトを遊んだらメチャ楽しかった
麺類です。
今日は『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』のネタバレがあります。
私が購入した媒体はswitch。
steamやAppStore、GooglePlayでも遊べて、そのどれでもほとんどゲーム体験に差は無いようなUIになっているのでお好みの環境でいいと思います。
ボタンついてるからセリフ送りがしやすいとか、大きい画面とタッチ操作の切り替えのしやすさを考えればswitchが一番いいかも。
プレイ前に見たレビュー
ディレクター・シナリオが「スクスト」の石山貴也氏ということで
スクスト2内でコラボしている関係で、発売直後からフォロワー達がこぞってプレイしていました。
彼らのとにかく面白かったという感想ばかり目に入っていたので気にはなりつつ、でもゲームを遊ぶことができるのだろうかという(今にして思えば)変な恐怖を抱いて手が出せずにいたのですが
とにかく買ってみるか!積んでもまあええやろ!という勢いと
「読むのが早い人なら5時間、さくっと楽しめるよ!」という甘言(?)に釣られてみることにしました。
結論としてはメチャクチャ楽しめたので買って良かったです!!
こんなブログ見てる暇あったら今すぐ買って遊べ!!6時間でさくっと遊べるぞ!!
……今確認したら、Twitter見たり休憩時間はあるんですけど10時間くらいでしたね。TIPSとかじっくり読んでいたらそれもそうなるかな
以下ネタバレ含む
そんなこんなで、トゥルーエンド(解除)クリアしました。
シール集めは未完。
振り返ったらスクショの半分くらい逆崎約子シナリオ(特にミヲちゃん)になっていました。
ついついスクショを取りたくなるオモシロ台詞が次々繰り出されて楽しいけど、君たち命のやり取りしてる自覚ある?
とにかく全体的にホラー、サスペンス、呪いを扱うゲームらしい暗く淀んだ雰囲気・演出で統一されているのに、驚くほど読後感が爽やか。
重くなりすぎないのは、画面内の文字数が控えめだったりで読みやすいこともあるのですが
台詞が軽快でコミカル、どこか憎めないキャラクター達が生き生きとしているのも大きいのかなと思います。
またシーンごとに毎回ダイナミックなカット割りがされていて、同じ場面でも見飽きない工夫がふんだんにされているのも大きそうです。
複数人が存在する場面で、一枚絵を背景に喋る人ごとに立ち絵を切り替える、みたいなテキストノベルによくあるかったるさが無い。
主人公視点を中心に(必ずそうというわけでもないのがミソ)
パノラマビュー風に「見回す」ゲームのアクションともいい具合にマッチしているように感じました。
ラー油さんのレビューでも触れられている通り一枚絵が無いのはコスト削減なのかもしれませんが、
これだけバチッと決まったカットで全てが構成されているなら、一枚絵、いらないと思いました。無い方がテンポ良くて良いまである。
あと私はホラーとかがメチャクチャ苦手なんですけど
今作、続けたくなくなってしまうようなタイプの怖さは感じませんでした。
IGN JAPANのレビューで”不満点”として触れられていた「ゲームっぽさ」については、
私としてはむしろこの「ゲーム感」のフィルターのお陰で、こちらに踏み込まれるような”恐怖”は感じずに済んで、さくさく進めることが出来たので
かなり良かったポイントなんですよね。
怖すぎるとちょっと気が重くなって進められなくなっちゃうというか……ビビリなので……
そのあたりはゲームジャンルに対して期待するもので評価が変わるのかなと思います。
もしかしたら、そんな「ミステリーライト層」に広く遊んでほしいから意図的にそういった調節をしているのかもしれませんね。
ゲームシステムやUIの洗練されている所なんかもすごく良かったんですが、
そのあたりは他のレビューできれいにまとめられているので割愛。
あと「難しい」とか「初見殺し」とか「いやいや、簡単だった」などいろんな感想を見る謎解きですけど
私はあまりにも楽しくて、TIPS更新される度にどこがどう変わったか毎回インプットしながらじっくり遊んでいたので
謎解きシーンではあまり詰まるようなことはなかった感じでした。
特に例の呪詛との対決ではスクストで鍛えられていたからか一発で察してしまって申し訳ないような気持ちに。(それが初見殺しってことでは?)
お守りの謎解きでは、バラバラの話を組み合わせて時系列に考えるとかはちょっと苦手すぎてスプレッドシートに書き込んで悩むとかはしたものの、全部画面にある情報で整理できるのでストレスではなかったですね。
あ、ペンの所はちょっと困ったかも……最終的には見つけれて良かったんですが
キーワードの聞き出し方が見落としやすい感じだったので尚更詰みポイント化しているのかも。
ただFAXにペンと天丼しているのは意図を感じていて、「プレイヤーにはっきりと自覚させたい」なのかなと思います。
ただ隠し方のせいで印象が……はい。
キャラの好みとしては
刑事コンビ、主婦探偵コンビ、JCコンビはシナリオ読む時間が長いぶんどんどん愛着が湧いて最終的に応援していました。だからこそ終盤が悲しく……
シーンの好みでは、逆崎約子の午後1時台、こっくりさんからの一連のところがエモエモでした。
また会う時までどうか忘れないで。
そんなこんなでとにかく楽しいゲーム体験でした。
思い切って購入して遊んで大正解でしたね。
ところでパラノマの世界観を彩るBGMを収録した、
オリジナル・サウンドトラックがDL販売のみですが配信中。
色んなシーンを思い出しながらじっくり聴くのもいいと思います。